【ケーススタディ】WISC全検査IQ76、ASD傾向のある子に中学受験は向いている?
卒業式シーズンを迎える中、先週は東京でも桜の開花宣言があり、春の訪れを感じられる時期になりました。
子ども達の進級・進学を前に、これからの学びや進路について改めて考えているご家庭も多いのではないでしょうか。
今回は医師から中学受験を勧められたものの、現実的にどう受け止めるべきか迷っているケースを取り上げます。
【ご相談】
WISC結果については、“読み書きがまったくできないわけではないものの、全体としては弱点も見られる”との説明を受けました。
質問も簡単な内容なら答えられますが、複数のことを一度に聞かれると考え込んでしまいます。計算はできないわけではありませんが、スピードが遅く計算ミスも見られます。また、説明を理解したり、自分の考えをうまく説明したりすることも苦手なようです。
今いちばん困っているのは勉強面です。
理解に時間がかかるため、自信のなさや意欲の低さへ繋がっています。
友達から少しからかわれるようなこともありますが、本人としては一緒に遊べていることもあって、そこまで深刻には受け止めていないようです。
授業の内容は「わかった」と言うものの、すぐに忘れてしまいます。特に算数に苦手意識があります。
病院の先生からは、「将来を考えると、私立の中学受験を検討した方が後々楽かもしれない」とアドバイスをいただきました。ただ現時点では何も準備しておらず、4年生の後半にSAPIXへ通った際も難しくて断念した経緯があるため、親子共に今から受験するのは厳しいと感じています。
その一方で、先を見据えた時に少しでも可能性があるなら、選択肢として考えた方がよいのではないかとも思っています。
今後どのように判断していくべきなのか、ご意見を伺いたいです。
【回答】
私立中学への進学が合うお子さんもいますが、実際には受験を突破しなければならないため、“入れれば楽そう”という発想だけで安易に決められるものでもありません。
受験を目標にすることで勉強への意欲が高まるなら、その意味はあると思います。
ただ実際に目指せるかどうかは、慎重に見極めていく必要があります。
本格的に受験を視野に入れるのであれば、主治医だけでなく学校の先生にも、今の学力や普段の様子を伝えたうえで相談してみるとよいでしょう。
私としては、小学校の残りの期間は苦手な勉強を無理に引き上げることばかりに力を注ぐよりも、好きなことや得意なことを見つけ育てる方が大切ではないかと考えます。
その前提として、ASDやADHD、学習障害の傾向があるかどうかは主治医にしっかり確認しておくと安心です。
学習面については教科全体で評価するだけでなく、できることを細かく見ていく視点が重要です。
例えば漢字や書き写し、覚えたことをそのまま使う課題に強みがあるなら、そこを認めてあげることで本人の自信へ繋がります。反対に、図形や文章題、複雑な構造を理解する問題は少し負担が大きいかもしれません。算数は難しい応用に力を注ぐより、基本的な部分を確実に取ることを目標にした方が取り組みやすいでしょう。
勉強以外でも、好きなことを調べる・書き写すといった活動の中に、その子の強みが見えてくることがあります。そうした力を伸ばしていくことが、本人の自信や将来の支えになると思います。
さらに詳しくご覧になりたい方は、以下のYouTube動画をご覧ください。
【ケーススタディ】WISC全検査IQ76言語理解90知覚推理67ワーキングメモリー76処理速度90、医師から中学受験を勧められています。ASDの特性。
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