◎聞こえているのに聞き取れない?聴覚情報処理障害とは
「聞こえているはずなのに、話の内容がうまく頭に入ってこない」
そうした状態の背景には、単なる耳の機能の問題だけでなく、情報を整理する働きが関係していることもあります。
今回は、聴覚情報処理障害について考えていきます。
聴覚情報処理障害は、ASDのある方にもみられることがあります。
たとえば教室の中で、先生の話のような大切な情報だけを選別して聞き取ることが難しく、周囲の音もまとめて一緒に入ってきてしまうような状態です。
アメリカでは、ギフテッドの方にもこうした傾向がみられることがあると言われています。
ただし、これは現時点で独立した疾患として確立されているものではありません。
そのため「障害」と言い切るよりも、“聞き取りに困難がある状態”や“聴覚情報処理の弱さ”といった表現の方が、実情に近い場合もあります。
こうした状態がどのように表れるかは人によって異なりますが、必要に応じ聴覚補助機器の活用を検討するのも一つの方法です。
背景には注意機能の弱さが関わっていることが多く、ADHDでは比較的よくみられます。ASDでは、ADHDや実行機能の課題との重なりによって生じる場合もあれば、ASD特有の認知の仕方が影響しているケースも考えられるでしょう。
具体的には、場面に応じて必要な情報を選ぶことが難しかったり、複数の音の中から一つを際立たせて捉えることが苦手だったりします。そのため優先順位の高い情報だけをうまく拾うことができず、すべての音が同じように入ってきてしまうのです。こうした特徴が、話の内容を掴みにくくする要因になっているのだと思われます。
さらに詳しくご覧になりたい方は、以下のYouTube動画をご覧ください。
◎聴覚情報処理障害について。
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